VETA株式会社
社会科学の先端知見を活かし、価値観の不一致にまつわるフリクションが解消される社会の実現に挑戦します。
設立:2025年4月30日
所在地:東京都新宿区西早稲田1-22-3
会社名:VETA株式会社
共同創業者: 代表取締役CEO 原 健人
取締役CSO 山本 鉄平
取締役CKO 日野 愛郎
E-mail:info@veta.co.jp
VETA社は早稲田大学政治経済学部出身の原健人(はら たけと)氏、政治経済学術院 山本鉄平(やまもと てっぺい)教授、が共同創業者となり、2025年4月30日に設立されました。
VETA社は、昨年までマサチューセッツ工科大学教授で著名な政治・統計学者である早稲田大学政治経済学術院 山本鉄平(やまもと てっぺい)教授と、政治学の研究をリードしてきた同 日野愛郎(ひの あいろう)教授の研究成果に基づき価値観の不一致にまつわるフリクションの解消を目的として、社会科学の先端研究の知見を活かし、人々の価値観を引き出す(Value Elicitation)技術とアプリケーションを社会に実装して参ります。
VETA社はコンジョイント分析を発展させた独自の調査分析手法を「Value Elicitation法」と名付け、複雑な要因を加味しなければならない意思決定の場に広く適用する事業を展開してまいります。第一に、研究知見が生まれた政治学分野と近いボートマッチやEvidence-based Policy Making(EBPM)への適用を行ってまいります。
今後は、慎重な意思決定が求められる不動産や人材の仲介サービスのマッチング精度向上のための適用や、ユーザー自身でValue Elicitation法を用いた調査分析を作成・実施できるアプリケーションの開発を行ってまいります。VETA社は今回の資金調達によりValue Elicitation法のさらなる研究と事業化のためのアプリケーション開発の組織体制の強化を推し進め、価値観の不一致にまつわるフリクションが解消される社会を目指してまいります。
マーケティング分野で伝統的に用いられてきた「コンジョイント分析」という調査分析の手法は、近年政治学において因果推論の考え方を用いた手法へと独自の発展を遂げています。特に、複数の要因を考慮する必要がある意思決定の場において、各要素が意思決定にどれほどの影響を与えるのかを研究する際に有力な調査分析手法です。政治学では、例えば選挙候補者の政策や属性が得票率に与える影響などの分析に用いられています。
今回、VETA社の日野CKO・山本CSOは、これまで伝統的な調査手法・集計データの分析手法の1つにすぎなかったコンジョイント分析を、独自のアルゴリズムを開発することにより、回答したユーザー自身に自らの選択の背後に潜む好み・価値観を計算して直接フィードバックするための新しいツールとして生まれ変わらせました。このアルゴリズムは、早稲田大学発の研究知見として、現在特許出願中です。複雑な要因が絡む意思決定の場面において意思決定者が参照可能な、新たな定量的指標として、人々の社会生活におけるあらゆる場面での活用が考えられます。
早稲田大学政治経済学部及び経済学研究科修了(修士)、日本アイ・ビー・エム株式会社でデータサイエンティストとして意思決定を目的としたAIアプリケーション、BIツールの構築・導入・基盤整備などを実施。
近年の因果推論を用いたコンジョイント分析手法の開発、および既存のサーベイ手法に対する優位性の実証研究における論文の主要著者。2024年までマサチューセッツ工科大学(MIT)教授。2006年東京大学教養学部卒、2011年プリンストン大学政治学部Ph.D。政治・社会データ分析のための計量的・統計的手法の開発と応用に広く関心を持つ。因果推論・社会調査・実験計画のための統計的方法論に特に造詣が深い。
世代を代表する政治学者であるとともに、日本におけるボートマッチ研究・社会実装の第一人者。1998年3月早稲田大学政治経済学部卒業、2000年3月早稲田大学大学院政治学研究科修士課程卒業、2000年4月同博士後期課程入学、2002年4月~2004年3月日本学術振興会特別研究員、2004年10月~2005年7月ベルギー王国・フランデレン政府給費留学(カトリックルーヴェン大学社会政治世論調査研究所)、2006年6月英国エセックス大学政治学部Ph.D取得、 2006年4月~2007年3月 ベルギー王国カトリック新ルーヴァン大学比較政治センター・ポスドクフェロー、2007年4月~2010年3月首都大学東京(東京都立大学)社会科学研究科、ならびに、都市教養学部法学系政治学コース准教授、2010年4月~2014年3月早稲田大学政治経済学術院准教授、2014年4月より早稲田大学政治経済学術院教授、2016年4月~2018年3月ミラノ大学、ブリュッセル自由大学、ハーバード大学、モントリオール大学にて在外研究。